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明日の記憶

2017.01.22 | 16:20
評価:
荻原 浩
¥ 669
(2007-11-08)
コメント:50歳で認知症発病したサラリーマンが主人公。対岸の火事ではないね。実際に病気になり、自分が自分でなくなる・・様子。想像でしかないけれど、実際のことのように考えさせられました。

JUGEMテーマ:読書の楽しみ

 

古く2004年に発売されたこの小説は、

渡辺謙さんと樋口可南子さん主演で、映画化もされています。

観た方も多いことと思います。

 

映画こそ観ませんでしたが、一度読んだ本をもう一度読んでみようと思ったのは、

実は、2年前の厚生労働省の「新オレンジプラン」という認知症施策推進5カ年計画の取組の一つに

「若年性認知症施策の強化」というのがありまして、

人口1万人余りの小さな我が町に、若年性の方はおられない・・というのが

平成12年から介護保険にちょいと関わっている私達のテッパンでした。

認知の方と家族の会の方から、状況調査の問い合わせがあっても、

包括支援センターや健康課に、若年性アルツハイマーとして、

一般住民からの問い合わせは、ありませんでした。

(まれに、交通事故や転落による高次脳機能障害の方はおられましたが)

ところが、昨年の今頃、知人より、「閉じこもりで暮らしている若年性認知症の方が、数名いるの。

どうにかしてあげたい。」と相談があり、それ以来、毎月、若年性の方や家族の方と

細々と若年性認知症カフェを月1回開催しています。

 

介護保険制度が施行された頃は、要介護状態で認知症、周辺症状(徘徊、妄想、幻覚、暴言、異食、不眠等)

といった方々の相談を受けることもありましたが、この10年、ずっと包括支援センター勤務のため、

軽度の生活支援や地域作り、介護予防といったことへ関わりや学習が多く、

・・・気づけば、自分の体験として、認知症疾患に対する認識や地域が薄れつつあるような気がしていました。

相談業務として、科学的根拠をすべからく論理的に説明できれば、良いのかもしれませんが、

それは、研究者にお任せするとして、私達は、まず、波長合わせといいますか、相談内容の共感、理解が

始まりだと思っていて。ところが、その部分の私の培ってきた感性とわずかばかりの知識が、ここ数年、徐々に

理論や知識に偏ってきたような気がして。薄っぺらな自分への警鐘。

 

そこで、図書館で目に付いたのが、この本。

 

専門書は いくらでもあるし、

下記のように、当時者が書いた本もあります。

 

「認知症になった私が伝えたいこと」 佐藤雅彦氏

 

相談者として、認知症の進行状況に応じて、御本人たちやご家族は、

どんな具体的な体験をして、どんな風に感じるんだろうか・・

疑似体験のそのまた疑似体験でもよいから、

自分事として、心で感じてみたいと思い 読んでみたのでした^^;

 

ぼろぼろと記憶が落ちていく様、

幾度となく歩いている道なのに、迷子になってしまう恐怖。

戸惑い。受容。霧のような世界が拡がっていく不安。

かき消したい焦燥感と医療従事者の言葉。疑心暗鬼と情けなさ。

本人の病気の進行と家族の対応等。

 

初期の様子は、自分にも似ていて^^;

 

ひそかに 長谷川式(5つの品物の名前を 5分ほどして答えるテスト等)を

やってみたりして。苦笑。ちゃんと覚えていられて安堵している自分。

 

1月6日 人参から 細い葉。

いつもなら、捨てるのに・・・

細い葉がいじらしくて、小瓶に並べてみました。

 

 

進行性の難病に罹っている方へ、

掛ける言葉に迷います。

 

将来、動けなくなる、食べれなくなる・・・そんな自分を想像しなくてはいけないって

むごすぎます。難病は、手立てが分からないから、

彼女の気持ちは計り知れない。

 

どんなに考えても、計り知れない。 

 

 

 

 

鬼が島通信 50+18

2017.01.21 | 09:57

  

 

 

 

 


末吉暁子先生追悼号

 

 

 

 

小学低学年向き教育番組「ざわざわ森のがんこちゃん」の脚本を書いておられた

 

 

末吉暁子さんが、 創刊から作っていたという文芸誌です。

 

 

 

 

 

娘(長女)が4年生の頃、「黒ばらさんの七つの魔法」が好きで、

 

 

ちょうど私もHPを作って遊んでいた頃でしたし、何気に

 

 

末吉さんを検索したところ、先生のHPにヒット。

 

 

娘は、先生に本の感想や自分の思いを先生のブログに書き込み、

 

 

先生から、「私のブログに初めて書き込みをしてくれた小学生」ということで

 

 

大変喜んで頂き、そのやり取りの中で、

先生が創刊から関わっておられた「鬼が島通信」を紹介して下さいました。

 

 

 

 

 

それが、2000年36回・・・それ以来、ずっと会費を払い

 

 

購入していましたが、娘もじきに大学生になり、社会人になり、

 

 

ただ、積んでおくばかりでした。

 

 

前回の鬼が島通信も、封筒から出すこともなく、空き部屋になっている娘の部屋の机に

 

 

 

 

そっと乗せたまま。お正月に帰省した娘も、ただ本棚に並べただけだったのでしょう。

 

 

ところが、今回の封筒の差し出し人が、いつもとは違う会社名でしたので、

 

 

 

 

東京にいる娘にLINEで写真を送り、

 

 

許可を得て、恐る恐る封を開けたのでした。。。

 

 

 

そして、

 

 

 

 

昨年5月28日になくなっておられることを知りました。

 

 

 

 

 

遠くとても、遠い方でしたが、本が届くたびに、遠くからの縁が、途切れなく続き、

 

 

 

 

 

 

いつかは、お会いできるような気がして、

 

 

いつまでも、続くもの、末吉暁子先生は、おいでになるものと思っていました。

 

 

 

 

私が読書家でもっと才たけていれば・・・

 

 

 

 

もう少し、縁が近くなっていたかな?

 

 

タラレバ娘(おばさん)になって、雪の止んだ空を眺めています。

 

 

 

 

 

 

ハート
ハート

 

 

次女が、昨夜から 自主的に草月流華道を習いに出かけました。

 

 

 

 

 

 

何か、習い事をしてみたかったのだそう。

 

 

書道を再開してもよかったかもしれませんが・・・??? 笑

 

 

 

そういうガラじゃないので、親としてはくすぐったい限り。

 

 

 

 

いつまで続くか分かりませんが、見守っておきませう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らのごはんは、明日で待ってる

2017.01.15 | 20:56
評価:
瀬尾 まいこ
幻冬舎
¥ 540
(2016-02-24)
コメント:可愛いな。寒い日に、こたつでごろんと横になって、ぼんやり読むのによい本だな。
Amazonランキング: 3263位

JUGEMテーマ:小説全般



4月から異動になって、仕事も立場も職場も変わって、てんてこ舞いだった。
年ばっかりくって、事務仕事なんて何も仕込まれてこなかったから、
そりゃあ、大変だった。…と自分で褒めちゃう。(照)

どういう訳か、知らないでいたことが分かるようになることの面白さが先だって、
ストレスいっぱいだったけど、何とかやってこれて、

おせちも例年通り作り、無事にお正月も終えて・・。

女正月(小正月)には、やっとゆっくり、本を読む気になりました。

近くの図書館の新刊お勧めにならんでいたので、ひょいと借りてきました。

読み始めると主人公が高校生男子!
どうやら、映画化されていたのね。知らなかった。
高校生の彼らの成長日記。
結末は・・・。

ぽかんと空いた休日にぴったり。

まるで、空の白い雲みたい・・・、ふわふわっと、消えそうだけどしっかりそこに浮かんでいて、
言いたいことも伝わりましたし、読了感OKです。

火花

2015.10.05 | 20:34
評価:
又吉 直樹
文藝春秋
¥ 1,296
(2015-03-11)
コメント:さらりと娯楽本。主人公が又吉さんとかぶるので、イメージそのままに楽しませて頂きました。

JUGEMテーマ:読書の楽しみ

今気付いたんですが、初版が今年の3月なんですよね。
私、去年から騒いでいるもんだと思ってました。笑
それくらい、時の人・・・だったんですねえ。

芥川賞受賞作って、いつもどこか気をてらった気持ち悪さ(私にとっては)があり、
大抵、短編が多いし、実験的なイメージがあり、
進んで読もうとは思わないのです(でも、一応読んでおく、みたいな関心度でした)

ところが、この小説は、又吉さんが実際の人物として、存在するせいか、
主人公の昭和初期語りのようなクドイ言い回しも先輩と話す軽い口調も
みんな又吉さんのイメージ。
こんな風に彼は考えているんだろうなあ〜〜っと
想像しながら読みました。

NHKのオイコノミアが始まった時からのファンなので、
先月読んだ俳句入門編も然り、芸人といいながら、普通の青年として、
オリエンタルラジオのあっちゃんと同じくらい、私の中ではリスペクト高し←いい年して^^;

心に熱いものありそうじゃないですか!?

ぶれない大切なものをもっている感!?

芥川賞だったのかなあ???とは思いますが、
このあと、どんな小説書くのかなあ。

何を主題に、テーマにするのか興味あります。笑

職業としての小説家

2015.09.23 | 15:44
評価:
村上春樹
スイッチパブリッシング
¥ 1,944
コメント:「自伝的エッセイ」。この本は、彼の一ファンが持つ彼のイメージを取り立てて裏切るとか新鮮とかいうものではありません。が、語り口調の文体はとても読みやすくて、巨匠が、一人の人間になって近くへ降りてきてくれた感じ。彼を知る導入本とか!?

JUGEMテーマ:読書の楽しみ

まず、表紙の写真が いいです。
人々に「僕」がいることを知らしめるような存在感のある写真です。
本の表紙に著者の写真がグラビアみたいにあるのって珍しくないですか?

小説家になるためのマニュアル本ではなく、
これは、彼の思いを綴った ある意味告白本?

小説を書こうと思ったきっかけ。
書いてみての生活の変わりよう。
日本文壇への思いとアメリカへの移住。
優秀な翻訳家との出会い。
そんな彼のなが〜いイベント日記のような本。

小説家は、「どこまでも個人的でフィジカルな営み」なので
自分の肉体と精神のバランスがとても重要。・・・なんて読むと、
これがみんなに受ける感覚なのかなって思います。
・・一昔前なら、小説家も芸術家も、どこか風変わりで、いつも不愉快そうに
青白い顔をしていらいらしているイメージ!?(文豪といえる方々←相当古いですけど)
なのに、そんなのふる〜い。と思っていない人たちが、日本の文壇や文化、
はたまた、オリンピックを運営しようなんて考えるから、
いまどきの文化と食い違って、あんな結果になってしまう。

学校について にも書いてあったけど、
社会システムの矛盾がそのまま教育システムの矛盾と。それは、もう放置できない状態にあると。

外(海外)にいる人の意見です。
世界50カ国に翻訳されている作家の言葉です。
 


「数値重視」「効率優先」的な体質を持つ営利企業によって(社会が)運営されるとき、
そして人間性に対するシンパシーを欠いた「記憶暗記」「上意下達」的な官僚組織がそれを
「指導」「監視」するとき、そこには身の毛もよだつようなリスクが生まれます。

僕が学校に望むのは、「想像力を持っている子供たちの創造力を圧殺してくれるな」という、ただそれだけです。
それで、充分です。ひとつひとつの個性に生き残れる場所をあたえてもらいたい。
そうすれば学校はもっと充実した自由な場所になっていくはずです。
そして同時に、それと並行して、社会そのものも、もっと充実した自由な場所になっていくはずです。

これからは、人がどんどん少なくなります。   
子供たちだけでなく、若い人たち一人ひとりが、いきいきのびのびと安心して力出して頑張れる社会でないと、   
ますます日本の活力は下降曲線を描いていくんでしょうね。   


町おこし、地方再生も同じ、すべては、「人育て」に尽きると思います。


どこかのおえらさんがた、数値重視の効率化ばかり気にしていると、人は育たず、寄り付かず。

崩壊の一途だと、思われませんか?? さて、方向転換できるきっかけはないものでしょうか? 

とりあえず、私は・・・
やっぱり、村上春樹さん、好き♡ (自分で、何かを変えようか!?という気概までは、沸かない私です。すみません)